【81】 千秋「社長。例のアレです。例のあの感じが来ます!逃げてください!」
【82】 大海「危ねぇ!」 ユウシロウ「その掴んだ手を、ゆっくり離しましょうか。さあ」 ユウシロウ、♦A『つかむ』のカードを鍵穴箱に入れる。 多夏美の腕をつかんだ大海、手を離そうとしてしまう。 大海 「嫌だ。離したくない!助けてくれ!」
【83】 ミユキ、♣K『よける』のカードを鍵穴箱に入れる。 冬子、歩みを進めるが、ユウシロウと同じ方へ避ける。 冬子「あれ?あ」 ナイフがユウシロウの腹部に突き刺さる。
【84】 相神「家が生きているって感じる事はあるか?私らなんて、建物が持っている記憶の一部に過ぎないんじゃないかってな。私は覚えてるよ。お前はあの日勝手にやってきた」 金弥「あの日ってのはどの日だ。俺がココへやってきたのは昨日だ」
【85】 ユウシロウ「何で渡した赤い『さす』のカードを入れなかった?」 ミユキ「ご、ごめんなさい!あの、間違えちった!」 ユウシロウ「人を思いのままに操れるなんて、思い上がりに過ぎなかったか」
【86】 カイジ「じゃあこの金。俺がもらう。俺がもらいたい」 大海「何でだよ」 冬子「もう会う事もないだろうけど。でも。この子が産まれれば嫌でも毎日あなたを思い出す。まだ生きてるんだとしたらお幸せに」 大海「…やっぱり、俺、死んでるの?」
【87】 金弥「大樹の事、頼んだな。アイツは心根が優しいから、きっと将来、友人だったり、誰か大切な人だったりに寄り添える男になる。そう伝えてくれ」 多夏美「嫌よ。自分で言いなさい」
【88】 コウイチ「死んではダメです!新尾さん!立ってください!」 コウイチ、♣Q『たつ』のカードを鍵穴箱に入れる。 意識のない金弥が急に立ち上がる。 多夏美「アナタ!生きてるの!?大丈夫?死んでるの?!どっち?ねぇ!どっち?怖い!アナタ!どっち?怖いんだけど!」
【89】 有端「子供を産んだんです。あれは今年の春の事だったかしら。なかなかできなくて、ようやく手に入った幸せ。どんな名前にしようか一生懸命考えて。ようやく決まって。気づいたらいなくなってた。あちこち探して。そしてようやく再会できたの」 相神「この娘は、私の娘です」
【90】 相神「せめて、私が欲しいと思う血を受け継いだ子を傍に置きたかった」 有端「だとしても、アナタは夫になりえない。アナタはアナタでしかない。いえ。アナタなんか、誰でもない」 相神「百合江さん、私はアナタを愛してしまったんですよ」
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撮影者:佐藤淳一 ※この画像の著作権は団体並びに撮影者に帰属します。