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なしお成

双葉 佐枝子(フタバ サエコ)

「編集長。不用意にそういう要望を言わない方が

▼文精堂出版の編集者。嵯峨の新連載「咥尾(てつび)」の担当になるが、不適切な表現の削除を依頼するも、自身が作品世界に溶け込み、不適切表現の回避に奔走しなければならない事に気付く。「咥尾」の作中では大日出版文芸部の中堅編集者として存在している。実際は嵯峨光隆の「愚者の口」という作品の登場人物である。

新野アコヤ

嵯峨 光隆(サガ ミツタカ)

「書き直し。それはね。アナタ達次第だと思います」

▼滅多に人前に現れない女流作家。新作「咥尾」に対する文精堂編集者たちの修正要求に苛立ち、自分達の手で修正を施すように提案する。「咥尾」の作中世界では大日出版文芸部の受付事務として存在し、不適切表現の排除に右往左往する双葉たちを時に嘲笑っている。実際は嵯峨光隆の「愚者の口」という作品の登場人物である。

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道井良樹

山部 厚介(ヤマベ コウスケ)

「作品が世に出ないと、ここにいる私は?消えるのか?

▼文精堂編集長。世間の批判を過度に恐れて、慇懃無礼に嵯峨に修正要求をつきつける。「咥尾」の作中世界では大日出版文芸部のデスクとして存在していて、双葉より遅れて、自分が作中世界にいる事を自覚する。自覚した後は、現実の制約と作中の制約の間で振り回される。実際は嵯峨光隆の「愚者の口」という作品の登場人物である。

小林知未

立花 友里恵(タチバナ ユリエ)

「今まで男性と交際した経験ないので。読んでいて卑猥です」

▼嵯峨の担当になった文精堂の新人編集者。「咥尾」の作中世界では大日出版文芸部の新人編集者として存在していて、最後まで自分が作中世界にいる事を自覚しない。作中では神沢の持ち込んだ盗作原稿の掲載と編集者としての倫理の間で板挟みになる。実際は嵯峨光隆の「愚者の口」という作品の登場人物である。

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坂本ともこ

河瀬 芳子(カワセ ヨシコ)

何これ。写経?写経みたいに書き写したの?

▼文芸部の中堅編集者。新任のデスク・山部の補佐的な立場で、文芸部を実質とり仕切っているが、既婚者である山部とは私生活でも近しい関係であり、仕事中に休日の密会の約束を取り付ける程に爛れている。自身が企画した「糧(かて)」という欄には思い入れを持っており、熱心に取材を行っているが、その他面倒な仕事は後輩に押し付ける。

片桐俊次

藤丸 毛縮(フジマル ケチヂ)

「ただ暮らしてるんじゃねぇ。悶々と暮らしてる。ムラムラすんの」

▼山で生活する男。生活といっても実際、日が昇れば起きて畑を耕し、山の恵みを集め、日が沈めば感謝して寝るだけのマタギ。娘と孫の顔を見る為に頻繁に上京している。東銀事件の直前に現場の銀行を訪れていた。とある郵便局窓口では通称「ハンケチジジイ」略して「ケチジ」と呼ばれているが、実名も偶然「毛縮(けちぢ)」である。

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ドロンズ石本

天下 暎久(テンカ ヒデヒサ)

「信濃の熊って、長野の熊だろ。それただの熊だろ

▼博徒集団「天下一家」を率いて、戦時中は大陸で暴れまわった武闘派任侠。現在は政治団体「天下一社」を名乗っているが、実態はヤクザのままである。面子と体面を重んじていて、それを傷つけられると徹底的に相手を潰しにかかる。一人娘がいたが、まだ幼い頃に妻と別れ、それ以来、会う事はなかったが、娘の事を忘れた事はない。

緑川大陸

関野 邦榮(セキノ クニエイ)

「邪魔するなら容赦しねぇよ。堅気の井上さん

▼天下一社の構成員。天下に心酔しており、無茶な要求にも忠実に付き従っている。天下の真の人となりをわかっている為、世間がそれを誤解している事が許せずにいて、編集部に抗議にやってくる。昔気質で情には厚く、筋の通った人間には強く肩入れする。かつての抗争時に舎弟の殆どが「つかまれた」為、井上を今でも深く憎んでいる。

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下平久美子

神沢 君代(カミサワ キミヨ)

「ああ井上、アナタはどうして井上」

▼元・神沢組組長の妻。天下一家との抗争の中で夫を失い、組員たちが次々に命を落とす事に心を痛め、組を解散させる。昔から作家を目指していたが、機会に恵まれなかった。夢を諦めきれず、自信作を大日出版に勤める井上に持ち込む。息子が幼かった頃、旧姓名義で「カシコイヘビ」という絵本を、当時の編集部を脅しあげて出版した経緯がある。

小原雄平

井上 富生(イノウエ トミオ)

「ぶちまけてみるか関野。クソぶちまけてみるか?

▼元・神沢組構成員かつての天下一家との抗争では「クソづかみの井上」という異名で恐れられていた。組が解散した後は、素性を隠して中途採用で大日出版に勤めるが、神沢への恩義と、組長を守れなかった自責の念を持ち続けている。仇敵である天下一家の関野に対しては、憎しみを通り過ぎ、それ以上の感情を抱いている。

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熊坂貢児

児玉 信平(コダマ シンペイ)

「困ってる人間の声を届けるのも、俺らの使命だろ

▼元は社会部の記者であったが、GHQの事前検閲の事実を記事にしようとした事から、文芸部へ配属替えされる。正義感が強く、弱者の声に耳を傾けるのが記者の使命だと考えている。周囲の圧力に阻まれて、表向きは仕事への熱意を失っているように見えるが、東銀事件に関して、世論を喚起すべく、色々な報道機関に告発文を投書する。

吉岡優希

野村 燈子(ノムラ トウコ)

「結局、正義感とか使命感とかいうものじゃないのね

GHQの民間検閲支隊に属して、中央郵便局の地下で郵便の開封と複写を行っている。表向きは郵便局員だが、実際の仕事は身内にすら明かす事はできない。生活の為とはいえ、進駐軍の為に働いている事に悔しさがある。遺体で見つかった姉の死と東銀事件の関連を疑っていた矢先、検閲中にとある告発の手紙を見つける。

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小泉智雅

和泉 繁伴(イズミ シゲトモ)

「それでも、世間の耳目は集められるかもしれません

▼大学で薬学を専攻した後召集され、終戦後はとある検査機関に勤める。指示を受け、池袋の東邦銀行へ行き、職員達に赤痢予防の服薬をさせた所、12名の死者を出してしまう。しかし自分が何の咎も受けない事に恐れを抱き、真相を告白しようと各報道社を訪れるも取り合ってもらえず、最後に大日出版を訪れて社会部の記者を装って潜り込む。

廣瀬響乃

平井 里子(ヒライ サトコ)

「父なんです。犯人として逮捕されたのは、私の父親です

▼東銀事件の犯人として逮捕された平井貞雄の娘。確たる証拠がない中で、父親が逮捕された事に戸惑い、報道各社に冤罪を訴えて回るも、各社ともGHQの関与が噂される事案に及び腰な事から、失望をし、持参した毒薬で自殺を図る。平井貞雄は母の再婚相手であり、実の父親は天下であるが、幼い頃に別れた為、面識はない。

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