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ブレッチリー・パーク

ブレッチリー・パークは、イギリス バッキンガムシャー ミルトン・キーンズ ブレッチリーにある庭園と邸宅。かつてのステーションXの暗号名でも知られる。第二次世界大戦期に政府暗号学校が置かれたことから、現在は第二次世界大戦の暗号解読をテーマとした博物館となっている。
元はイートン荘園の一部で、1086年のドゥームズデイ・ブックに記載がある。邸宅は1711年にブラウン・ウィリスが建てた。サミュエル・リップスコム・セカムが1877年に相続してから1883年に売却するまでの間に、ブレッチリー・パークの名で呼ばれるようになった。第二次世界大戦期には政府暗号学校が置か、ドイツ軍のエニグマ暗号の解読に成功するなどの成果を上げた。


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エニグマ

エニグマ暗号機は、1918年にドイツの発明家アルトゥール・シェルビウスによって発明された電気機械式暗号機械で、1925年にはドイツ軍が正式採用し約3万台が軍用として使用された。
暗号方式は換字式であり、詳しくは順変多表式である。エニグマはM-209(英語版)と同様な反転暗号となり、暗号文を同じ鍵で再暗号化すると平文が得られる特徴がある。
大戦中に連合国側はエニグマ解読に成功したが、その事実は徹底して秘密にされ、ドイツ軍は終戦までエニグマを使用し続けた。


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コロッサス

1943年、 ドイツ軍のローレンツ SZ42 暗号機による暗号を解読するために、 イギリスで作られた電子計算機。エニグマを更に複雑化したローレンツ暗号を解読する為に製作された。2,500 本の真空管を使い、 メモリも真空管で作られた5ビットのシフトレジスタ5組から成っている。暗号のデータは読取速度 5,000文字/秒の紙テープリーダから入力され、 解読された暗号はリレーによるバッファメモリを介して、 タイプライタで印刷さた。
コロッサスはそれまで数週間かかっていたローレンッ暗号の解読を数時間に短縮し、 1944年のノルマンディ上陸作戦においても連合軍に貴重な情報を与えた。


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