「随分と線引きの甘い地図」舞台写真2 of シアターグリーン3劇場連動企画

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【11】
 ラン「失礼いたします。就任のご挨拶に参りました」
コバル「新しい町長がご挨拶にやってきたようです」
セナイ「前町長の細君ですな。旦那様の事は兵を代表してお悔み申し上げます。何か協力が必要であれば遠慮なく」
 ラン「それでは、ペンキ職人と、左官職人を数名程」
セナイ「使途不明なのでお断りする」

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【12】
ノーベン「セナイ副長!セナイはいるか! 貴様、私に嘘をついたな!役場には地下室があったではないか!私はこの目で見てきたのだ」
 コバル「見てきたのですか。ご苦労な事です」
ノーベン「いえ、そんなそんなお気遣いなくバカ。あの部屋は何だ」

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【13】
セナイ「この町には体制に従わない者がいる。秩序を壊し、東と西を繋げようとする者。おそらく隊長を殺害したのもその手の者だ」
 ラン「…もしや…我が家は詰んだか?…あの子がそんな大それた真似」

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【14】
 マイ「その人、その人、プラザを横切って、国境を越えて東側へ」
バクー「プラザに立ち入ったのか?命知らずだな。で、その男はどうした」
 マイ「わからない。私怖くなって、その場から逃げてきたから。…彼は私の目を見て言ったんです。『お前もエルだろ』って」

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【15】
ハッシ「西側に行き倒れていたらしいが、国境を、プラザを横切ってきた」
ニコル「何て恐ろしい事を。アナタは、どなたですか。どこからいらしたんですか」
アイン「…自分が誰なのか、思い出せない。ただそんな事よりも優先して、
ニコル「この方、記憶を失っているのでは?」
アイン「私は人間を恐れているという事だけは覚えている―」

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【16】
ラン「ゴドウさんは、時折、軍に対して過激な事を仰るから。もしかしてそれに感化されたんじゃないかって。あの子、何かよからぬ活動をしてるのではないかと。止めさせて欲しいんです」
セリ「夫には私も頭を悩ましているんです。でも、あの人は私の言葉に耳を傾けてはくれない。直接おっしゃったらどうでしょう

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【17】
 セリ「でも、今の生活を捨てるべきではない。と私は思うわ」
ユカリ「そうでしょうか。どちらが正解なのか、わからないんです」
 セリ「昔から続く今の形を変えない事。この町はそうやって生きてきた」
ユカリ「そうでしょうか。私の生活は昔と今とでは全くちがうんです。この町だって、壁ができる前と後では変わっている。変化を受け入れてこそ、今があるんじゃないですか」

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【18】
バクー「危ねぇ!おいおい!何で?何で今押したの?」
フミコ「…わからない。気が付いたら、手が勝手に。ごめんごめん」
バクー「お前、それ危ないぞ。人殺しの言い分だぞ」
フミコ「やりたくてやったわけじゃない。自分の意思を無視して。何だか、アンタの背中を見たら、「押さなきゃ」って思っちゃったわけ」
バクー「お前が常々私に殺意を持ってるってのはよくわかったよ」

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【19】
 スズ「ちょっと!クソじじい!何すんのよ!」
バクー「違う!これは不可抗力だ…これは、自分の意思を無視して、身体が勝手に。お前と同じだ」
 マイ「それ危ないよ。変質者の言い分だよ」

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【20】
アイン「私は、この町の住人を、救いに来たのです」
ニコル「救う…とはどういう事です」
ハッシ「もしかして、アンタが?ウルを何とかしてくれるっていうのか?」
アイン「いや。この町は、いずれ滅びます。その前に立ち上がらなければ」
ハッシ「…こいつ、頭おかしいんじゃないのか」
アイン「私は。ALです」

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撮影者:渡邊皐  ※この画像の著作権は団体並びに撮影者に帰属します。

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