【71】 愛実「アナタ、誰と喋っているの?そこに誰かいるの?」 結有「見えない事にした!」 神宮「この人だよ、この人。…俺にしか見えてないのか?」 結有「信じた!」
【72】 キコ「何を知りたいのか聞こえないけど。この中には、この置物が目撃した光景が記憶されてる。もしかしたら、あの日、アナタに何が起きたのか手がかりになる光景があるかもしれない。探すしかない」
【73】 屋久「娘の霊と交信してほしいんですよ。そして、その口で、彼にもう探すのを諦めるように伝えて欲しい」 大谷「自慢じゃないが。私にそういう力は一切ない」 屋久「それならそれで構いません。得意でしょ。それっぽく見せるのが」 大谷「いや、しかし。娘の手前、そういう真似はできない」
【74】 神宮「待ってください。この声。…聞いた事がある。未世だ」 大谷「誰だ。怖い。私は今、怖いぞ」 三浦「未世さん?…しかし、彼女は」 神宮「昔の友人です。3年前に僕の前から姿を消した」 真奈「ズブズブの同棲生活でした」 大谷「嫁の父親の前で言うねぇ」
【75】 大谷「この人と付き合ってたのか?」 神宮「違います!これは妻の父親です! 大谷「じゃあ、私は誰ですか! 神宮「知りませんよ!僕は未世を呼び出したかったんです」 公彦「俺は月を救う者」 大谷「何か言ってるぞ」
【76】 キコ「映像は記憶されてたけど。音声は記憶されてなかった。私が勝手に」 結有「アテレコしたの?何。あのセリフ。棒読みもいいところじゃない?」 キコ「何かね、頭の片隅にこびりついてたの」 結有「どういうシチュエーションで繰り広げられた会話なの?」
【77】 三浦「導師様!」 大谷「何何何」 三浦「外に出てこられる日を、お待ち申し上げておりました」 大谷「何何何。やめてくれ。こんな所、娘に見られたら、一大事だぞ」 三浦「あの日、ここで初めてお会いするその前から、アナタの力を信じ。心を奪われておりました。この世を正しい道に御導きください!」
【78】 ミヨ「あの光景…。私も覚えてる。あれは…いつの事?…マコトと喧嘩したあの日。あの池で。誰かが。何か捨てていて。私と目が合った。あれは…管理人さんだったんだ。でも、何でこんな事を記憶して、 三浦「アナタが呼び出したんですか?」 大谷「こんな事できたら、刑務所入らなくて済んだよ。私じゃない。彼だ」
【79】 三浦「真奈。お前もようやく、『おぺいぺい様』の神秘の力を信じたな」 大谷「アンタたち、正気じゃないぞ。目を覚ませって」 真奈「私、あの部屋にあふれた置物が邪魔で邪魔でしょうがなかった。でも今、わかった。あれでも足りない!」 三浦「そう。足りない。ありがたい!」 真奈「ありがぺい!」
【80】 真奈「ハンマー投げのハンマーを引きずってきて。投げる」 大谷「アブネェな!」 真奈「夜な夜な練習してたんですよ」 大谷「お前の発想おかしいだろ!思わず幻を捕っちゃったよ!」
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撮影者:佐藤淳一 ※この画像の著作権は団体並びに撮影者に帰属します。