【1】
フィリア「どんな女性が好みですか？」
ウルグ「強いて言えば、昆虫が好きでね、虫を見つけて集めては、羽や触角をちぎったりせずにはいられない」
パテル「そんな不気味な女いるか？」

【2】
ウィータ「一昨日も都に住む娘さんとのお見合いをしまして。村へ帰る途中なんです。未だになぜ断られたのかわからなくて」
パテル「いい御縁があるといいですな」

【3】
ファーマ「恥ずかしいお話しながら、日々の食べ物にも苦労する始末で」
フィリア「王は、私達庶民の暮らしなんか、考えてもくださらない」
ファーマ「やめなさい。滅多な事を口にして。どんな処罰を受けるか」

【4】
パテル「ここに閉じ込められましたな」
ペルーナ「評議員の皆様も、お困りでしょうね」
パテル「ここに泊まっているんですか。評議会とやらに間に合うのか？」

【5】
ラディウス「妻は言葉が足りないところがありまして。妻は評議員としての職務に全力を注いでいて、私が世話をしなければ、家の事や身の回りの事など、真っ当に暮らす事もままならないので」
アイテール「にしては、こ、言葉が足りなすぎやしませんか」

【6】
アイテール「私は行くぞ。重税で我がセプトの民は生活に苦しんでいる」
ラディウス「リーデ村も一緒です」
オーリム「オーリも同様だ。だが、川はどうする川は」
アイテール「私が代表して３つの村の総意として、重税の撤廃を主張する」

【7】
ウィータ「息子が兵隊にとられる事のないように」
オーリム「いや、しかし、…いや、こういう事をされては困ります」
ウィータ「私は黙っておりますから」
オーリム「一個人に便宜を図る為に、この貴重な権利を行使するわけには」

【8】
ヨークス「アナタは心根が純粋すぎるのです。だからなんでもその場の空気に飲まれ、義憤に駆られて安請け合いしてしまう」
アイテール「安請け合いとはなんだ。さて、どうするか。誰かいないものか。あの濁流を泳いで渡ろうという勇敢な者は、私の身近に。誰か」

【9】
ヨークス「意味もなく鳴らすな。耳障りだ」
クーロー「意味はあるよ。あと３回鳴らして出てこなかったら、金目のものでも奪って逃げるつもりだ。もちろん冗談だよ」

【10】
シレオ「早くとってください」
クーロー「……いいんですか？」
シレオ「いいんですよ。…え、何か問題でも？」
クーロー「…じゃあ、…遠慮なく。お金、頂いちゃっていいんですね？」
シレオ「それはもちろん」