舞台写真6 of #027 また悪だくみをしているのね

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【51】
教子「いいの、きっと私にかかってきてるやつだから」
保彦「お義母さん、ご心労でお疲れでしょう。後は私が」
教子「いや、それじゃあ困るのよ」
保彦「これはきっと私の仕事の電話です」
宇田川「どちらでもいいですから!早く!切れますよ!」

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【52】
佐地「電話が切れる間際、清美さんの名前を口走ったようですな。電話口の向こうに、清美さんがいたという事ですかな」
宇田川「…やはり、清美は現場を知っていたという事だ」

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【53】
教子「一千万…」
宇田川「だったのですが、清美さんが金額を釣り上げようとしてます」
教子「…何故」
宇田川「用意願えますか?」
教子「うちにそんなお金はありません」

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【54】
紅林「誰でも初めはそうです。でも、そこから簡単に逃げてはダメで」
由子「逃げてはいけないんですか!」
紅林「ダメです。逃げるなんて卑怯です」

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【55】
保彦「…しかし、最後に電話の向こうで、『いない』と叫んだのは?」
千夏「電話?……私電話、してませんよ」
保彦「…電話をしろといったはずだ」

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【56】
清美「だからって車で轢くってどういう事よ?!」
實智子「ええええ?いつの間に?奥さま!?」
教子「私、そこまでやった?」

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【57】
紅林「家政婦の―伊藤さん。俺らが刑事じゃないのに、気づいているかもしれません。言われたんです。とても現役には見えないって」
佐地「お前、ボロ出したんじゃないだろうな」
紅林「出してない、と思いますけど」



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【58】
佐地「本当ですか。私の目を見てください」
清美「…嘘をつく理由がありません。…どこへもでかけておりません」
佐地「…ふ」
宇田川「何故照れてる!」

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【59】
紅林「―時間は明日の朝7時まで。準備が出来た頃にまた連絡する。受け渡し場所はその時に指定する」
清美「場所って。アナタが来なさい」
紅林「―どこへ」
清美「ここへ」

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【60】
由子「私達、誘拐されたんです」
伸年「何だって?誰に。冗談はやめて、これを解いてくれないか」
由子「初めは誰だって戸惑うんです」
伸年「目が覚めて縛り付けられていたら戸惑うだろ!」
由子「お前は基本ができてない!」

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撮影者:佐藤淳一  ※この画像の著作権は団体並びに撮影者に帰属します。