【61】
アリス「決まった文言ではなく、ランダムに言葉を打ち出せると?」
ソール「今日ほど嬉しい事はない!脱ごう!さあ、脱ごう!」
グレース「落ち着いて、博士」
ソール「落ち着いていられるか。チューリングの業績の先へ出たんだ」
サイモン「しかし、会話が成立しないケースもでてくるのではないか?」
【62】
シド「部品の欠落によって、ミネルバは本来の機能を失っている」
モニカ「文字は読み込めて、打ち出せても、変換部分は機能してません」
スパイク「部品は…今、取り寄せてますから」
ソール「え。だって、彼女はちゃんと受け答えを」
スパイク「俺らが打ち込んでたんですよ。その場で」
【63】
ロドニー「よく来たな。確か名前は」
サイモン「私だ。サイモンだ」
ロドニー「そうだ。サイモン・アダムス」
サイモン「どうした。急に改まって」
シーラ「S・A」
セス「なぜイニシャルで呼んだのかは私にもわからない。サイモン。簡単な質問に答えてくれ。嘘をつかずに」
サイモン「私は嘘はつかない」
【64】
ロドニー「次は君だ。セス・アシュワース」
シーラ「S・A」
セス「なぜイニシャルで呼ぶのかわからない。俺を疑っているのか?」
ロドニー「君は女が好きか?」
セス「…ロドニー。何の質問だこれは」
シーラ「質問に答えるんだ」
セス「アンタはどの立場なんだ。この社会では同性愛は犯罪だ」
【65】
ドーラ「また、エニグマだわ。どうなってるの?」
モニカ「どこかでまだ、エニグマが使われているのよ」
ドーラ「もう簡単に解読できてしまう暗号でしょ?そんなの使い道ある?」
モニカ「だから不思議なの。誰が何の目的で、こんなわかりやすい暗号を」
ドーラ「とはいえ、私の頭では解読できないんだけど」
【66】
ロドニー「『私は自由な恋愛を否定する気はない。普通の社会においてはだ』」
シド「『イエス』」
ロドニー「『組織には組織の価値と倫理が存在する。わかるな?』」
シド「『イエス』」
スコット「ロドニー。これは何の話だ。奴から何を聞き出そうという」
【67】
ロドニー「『そして宛てた相手もSAだ。ただ一人、サリー・オールストン』」
シド「『ノー』」
ロドニー「じゃあ誰だというんだ」
スコット「お前、やけに噛みつくじゃないか。アトリーがサリーに手紙を書いた。ただそれだけの事だろ」
【68】
ロドニー「『それは…。…サイモン・アダムスか?』」
スパイク「『イエス』」
シド「お前、無責任すぎやしないか?」
スパイク「ごめんよサイモン。でも、順番だから仕方ないんだ」
ロドニー「『サイモンに宛てた手紙だったという事か?』」
サイモン「『待ってくれ。私はそんなもの受け取っていない』」
【69】
セス「話が見えないんだが」
スコット「お前がアトリーに追及しようとしていたのは、この恋文の件だと」
ロドニー「そうだ」
スコット「くだらんよ!」
シーラ「こういうのが軍の風紀を乱しているという事がわからないのか!」
ロドニー「まあ、そういう事だ」
【70】
ビッキー「棒切れ?のようだけど。細かく折れてるわね」
サイモン「ほうきの柄のようなもの」
グレース「手の痕がついてるわね」
アリス「手の痕?どこに?」
グレース「血がついてるじゃありませんか」
アリス「そうなの?」