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【61】(Cage.5 クロストーク・ケージ)
 ミツメ「どうしましょ、このままだと、子供の命が危ないんじゃないの?」
 ハルミ「ええと、確か。何て言ってたっけ?かばんをそこにおいて、駅のロッカーに入って、かばんを見張っててください」
 ユキタ「俺がロッカーに入ってかばんを見つめるのか?難しい事を言うな」
 ミツメ「誰にも見られずに」
 ユキタ「そんなの無理だよ!めちゃくちゃ目立つよ!」

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【62】(Cage.5 クロストーク・ケージ)
 ユキタ「言う通りにした。すごい目立っている。注目を浴びている」
 ハルミ「言う通りにした。すごい目立っている。注目を浴びている」
 トガメ「何を?何をしたって?」
 ユキタ「駅のロッカーに入って。今、かばんを見つめている」
 ハルミ「駅のロッカーに入って。今、かばんを見つめている」
 トガメ「こ、こわい

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【63】(Cage.6 レコーダー・ケージ)
タムカイ「そもそも、こんなに息苦しくなったのは誰のせいか。
アラガイ「言うまでもなく、アイツのせいだろ。アイツの顔を思い浮かべるだけで腹が立つ。俺から自由を奪った」
タムカイ「まるで鳥かごに入れられた気分だよね。何とかしなければ」
アラガイ「ああ。だから。プレゼントしてやるのさ

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【64】(Cage.6 レコーダー・ケージ)
アラガイ「狙っているのは、ここを監視している女の方だな」
タムカイ「理由は?彼女のどこが?」
アラガイ「顔が好みだ」
タムカイ「会った事もないくせに

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【65】(Cage.6 レコーダー・ケージ)
クロバネ「おはようございます。こちらセンターです」
アラガイ「知ってる。毎日毎日、同じやり取りから始まる」
タムカイ「そちらも大変ね。私達を、毎日見張っていなければならない」
クロバネ「市民の皆様の生活に異常がないが、常に気にかけてる、行政サービスの一環です

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【66】(Cage.6 レコーダー・ケージ)
アラガイ「で、どうだったんだよ。久しぶりの家族旅行は」
タムカイ「両親への親孝行はできましたか?きっと喜んだことでしょうね」
 トガメ「ちょ、ちょっと待ってください」
タムカイ「泊まったホテルは、五つ星のリゾートホテル」
 トガメ「…何でそんな事知っているですか?

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【67】(Cage.6 レコーダー・ケージ)
アラガイ「俺たちは、この後、少し、外出をしなければならない。その間、正常に通信が行われたと、偽装して欲しいんだ」
 トガメ「そんな事できません。アナタ達は…政治的犯罪者なのですよ?」
タムカイ「それはそちらが貼ったレッテルよ

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【68】(Cage.6 レコーダー・ケージ)
 トガメ「この映像は何ですか?」
タムカイ「待って。まだ続きがある」
アラガイ「お。ちゃんと視られた?上手くいったようだな」
 トガメ「そうじゃなく。何の話をしているのです」
タムカイ「仲間の活動家が、単独行動を起こしたが、センターに捕まったの」
 トガメ「こちらのモニターに、録画を流したわけですか?」

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【69】(Cage.6 レコーダー・ケージ)
クロバネ「トガメさん、次の通信の時間だ。交代しよう」
 トガメ「え?いや、困ります。ここは私が」
クロバネ「何故?一応、監視は交互に行うのが原則だから」
 トガメ「困ります」
クロバネ「困ると言われても職務の規定だから」
 トガメ「困ります」
クロバネ「アンタには別の対象との通信があるのでは?」
 トガメ「困ります

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【70】(Cage.6 レコーダー・ケージ)
タムカイ「あれから、何か進展はあったの?」
 トガメ「何か変わった事はありましたか?」
アラガイ「それが、全くない」
 トガメ「…どうしました。…元気がないようですけど

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撮影者:佐藤淳一  ※この画像の著作権は団体並びに撮影者に帰属します。